2年前の夏のある日。自宅のあるカナダから両親の住んでいる実家に3週間弱で帰る日の朝のことでした。
1年ぶりに会う家族や友達のことを想って、嬉しさはもう最高潮(^^)
いつもわたしと一緒に日本の祖父母の家に帰る息子たち2人。今回はわたしより1週間くらい遅れて日本に来ることになっていました。なのでわたし1人!
これもウキウキの理由の一つでした。なんだかすごい自由感!
オタワ発10:30AMのフライト。少し早めに家を出て夫に送ってもらったので、空港近くのレストランで一緒に朝ごはんを食べる余裕も。
9:20AM過ぎにオタワ空港到着。
車から降りて空港内に入ると、嬉しさのあまり思わず小走り!エアカナダのカウンターを探し始めました。
空港がわりと空いてたせか、わたしが少し立ち止まった時エアカナダの制服をきたお姉さんが、”May I help you?”と手伝いに来てくれました。
この時、多分9:25AM頃。
わたしは、「バンクーバー経由で成田に行きます。それで最終目的地は名古屋!飛行機はオタワから10:30AMのフライト。あと1時間あるでしょ?」
と言ってパスポートとうちでプリントアウトした航空券を渡しました。
この時はまさか、国際線乗り継ぎの飛行機に乗り遅れることになるなんて全く思ってませんでした!
もくじ
国際線乗り継ぎの飛行機に乗り遅れた!
この時のエアカナダのお姉さんの反応がわたしをとても不安にさせるものでした。わたしのパスポートをすぐ近くにあった機械に何度も差し込み直しています。
すごくフレンドリーだった顔がとても真剣な顔つきに変わって行きました。
わたしは、「時間がかかってごめんなさいね、はい大丈夫ですよ。」と言ってもらえると思いかなり不安になりながらも大人しく待っていました。
わたしの期待とは全く反対にエアカナダのお姉さんがこう言いました。
「Sorry、あなたの飛行機は今出発してしまいました。飛行機は10:30AMじゃなくて9:30AMだったのよ。」
そして「さあ早く、走ってわたしの後について来てください」と!
一体何が起こったんだろう??飛行機は10:30AMじゃなくて9:30AM??どういうこと?
プリントアウトした旅行社からの予定表もわたしが書き込んだキッチンのカレンダーも10:30AMになってた!
国際線乗り継ぎの飛行機に乗り遅れたとわかって次の対応
わたしはパニック状態になりそうなのを何とか落ち着こうと必死でした。
そして、エアカナダのお姉さんがわたしを連れて行ってくれたのは、エアカナダの搭乗券発行カウンター。
訳がわからず泣きそうなわたしを迎えてくれたのは、とても優しそうな係員のおじさん。この係員のおじさんがこれからどうするかを説明してくれました。
まだ何が起こったか全く理解していなかったわたしは、(それから20分後にはどうしてこんな状況になったかわかりましたが)
「とてもおかしい、どうしてこうなったかわからない!」を繰り返していました。
係員のおじさん:「オタワからバンクーバーの次のフライトは10:30AM、これに乗れれば日本への乗り継ぎに間に合うよ。これに乗れるように頑張ってみよう!」
わたし:「えっ、頑張るって?乗れない可能性もあるんですか?もし、それに乗れなかったら?」
係員のおじさん:「その時は他のルートを探そう。最悪の場合、全部のチケットをもう一度買い直してもらうことになるかもしれないよ。そんなことにならないといいけど。」
それを聞いてわたしは真っ青になりました!気分は天国から地獄!10分くらい前まであんなにウキウキしてたのに。
そんなわたしに係員のおじさんは、10:30AMのフライトの搭乗券を発券してくれました。そして、こう言いました。
「僕にできるのはここまで。さあ、搭乗ゲートに行って!搭乗口の係員しかスペースがあるかどうかわからないから。
もしスペースが無いと言われたら、ここに戻っておいで。そうなったらそれから次の方法を考えよう!」
そしてこう付け足しました。「空港に来る途中で、車のタイアがパンクしたのはアンラッキーだったね、でもこのフライトに乗れるようにGood Luck!」
エッ、タイヤのパンクって?
搭乗口に着いて
どうなるんだろう?次のフライトに運よく乗れるんだろうか?それにしても一体何が起こってこういう状況になったんだろう?
搭乗口まで走りながら色々考えました。搭乗口に着くと係員の人が待っていてくれました。
係員のおじさんから連絡が入っていたに違いありません。そしてこう言いました。
「しばらくお待ちください。搭乗の人たちを最終確認をするまで席があるかどうかわからない状況です。わかり次第すぐにお知らせします。」
サスペンスな状態がまだ続いていました。そして、この時「もうなるようにしかならない、あとは運に任せよう」と諦めました。
やっとイスに座ることができたので、スマホを出してちょっとホット。もう一度旅行社からメールで送られてきている予定表を確認することにしました。
まず息子たちのフライトの予定が出てきました。この日から1週間後の10:30AMオタワ発。そしてそれに続くフライトの確認も。
次はわたしの予定表の確認。9:30AMオタワ発。9:30AM??誰か書き換えた?10:30AMじゃない!!
気持ちを落ち着けてよ〜く考えてみる。キッチンのコルクボードに貼ってある予定表はわたしのではなく息子たちのでした。
どういう訳かわたしと息子たちのフライトの予定は全く同じだと思っていました、完全わたしのミス!ゴメンなさ〜い!
こんなふうにわたしの中で、その時起こっていた状況がのみ込み始めた時です。名前が呼ばれました。
「このフライトでバンクーバー行けますよ、1席だけ確保できました。あなたラッキーでした!」
それまでの緊張が一気に溶けて泣いてしまいました。それを見て係員の人ハグをしてくれこう言いました。
「空港に来る朝に限ってパンクしてビックリしたでしょう、でももう大丈夫だから。東京にも予定のフライトで行けるわよ。Have a great trip!」
わたしは自分の信じられないミスではなく、車のパンクのためということで国際線の飛行機に乗り遅れました(*v.v)
エアカナダのありがたい対応には感謝の言葉しかありません。
飛行機に乗り遅れそうな時
交通事情などによって飛行機に乗り遅れそうな時は、まず航空会社に電話することが必要です。そしてあきらめずに、そのまま空港に向かうこと。
飛行機の出発が遅れる可能性もあるし、別の飛行機を手配してくれるかもしれないからです。
格安航空券の場合は、その航空券が取り消しになり再び航空券を買う必要になる可能性大ということです。
つまりその予定のフライトに乗り遅れることになれば、航空券は無効になる。
遅れてフライトを変えることになれば、追加料金やペナルティーが発生。
飛行機が遅れて乗り継ぎ便に遅れたという場合は、この規則に当てはまりません。
飛行機に乗り遅れそうな時気をつけること
それでは実際に飛行機に乗り遅れそうな状況になったとき、どうすればいいでしょう?
まず落ち着く
まず第一に気持ちを落ち着けることです。
わたしの経験からいうと、かなりのパニック状態になりました。理由は一人旅だったということ、原因が解らなかったからです。
なぜそうなったかという理由がわかって覚悟(何の?)を決めた時、偶然ですが状況がスムーズに動き始めました。
かなりストレスな状況ですが、「まず落ち着く」
係員にイライラしない
どんな状況で飛行機に遅れそうになっても、対応してくれている係員にイライラしないこと。
「早く何とかしてほしい!できればお金は払いたくない!」
自分にしてみればかなりの一大事、でも係員にしてみれば多分しょっちゅうしている対応。
ここで悪態をついて、印象が悪くなるのはあまり賢い方法ではありません。
この目の前の係員がこの場の権限を持っていて、次に乗るチケットを手配してくれるのです。
わたしの場合は原因が解らなかったので混乱はしていましたが、
- 限られた日数で両親に会いに行くのでなるべく予定通りにしたい
- 国際線のチケットは高いので、買い直すのはぜひ避けたい
- 日本に帰国する時はいつもエアカナダを使っている
など自分の意見と要望を丁寧に説明したつもりです。
国際線の飛行機に乗り遅れたわたしに素晴らしい対応の航空会社
かなりアンラッキーな状況に本当にラッキーな対応をしてもらいました。
考えてみれば完全にわたしのミスなのに、追加料金、ペナルティー料金なし。タイヤのパンクということで優しく次の飛行機に乗せてくれました。
対応してくれた係員の人たちが親切でわたしを励ましながらできるだけのことをしてくれました。
大事なレッスン
- 前日に出発時刻の再確認
旅行はストレスなく楽しくしたいものです。思い込み、勘違いがないかもう一度確認してくださいね(^^)
こんな思いをして、日本の滞在期間も短くなって、また15万払うの?