映画や海外ドラマで高校生のプロムって見たことありますか?
高校生たちがタキシードやドレスで正装してダンスしているシーンとか。
アメリカ・カナダでは高校3年生の(12年生と呼ばれますが)卒業シーズンにこのプロムがどこの高校でも開催されます。
高校の卒業式とともに、卒業プロムは高校生活最後の一大イベントです。
アメリカ・カナダの学年終了そして卒業は6月なので、今まさにプロムシーズン真っ盛り。
息子の高校卒業の時にこの高校卒業プロムなるものを体験!
自分が経験したことがなかったので、高校からのお知らせにはもらしが無いようによく目を通しました。
そして自分たちもプロムを経験しているカナダ人のママ友からも事前情報をたくさん仕入れて臨みました!
楽しいといえば楽しかったのですが、日本の高校卒業風景とは全く違ったこのイベント。
息子のプロムを体験して準備段階からプロム当日までのレポートです。
もくじ
アメリカ・カナダの超派手プロムパーティとは?
高校の卒業をお祝いして、卒業式の数日前に行われる高校主催の大事なイベント。
とてもフォーマルなダンスパーティーでプロムはプロムナード(promenade)の略。
高校生活最後のハイライトともいえます。
学校側主催ですが、参加不参加は本人の自由。参加の場合は一般的に男女。
ペアの相手は、
- 同級生
- 下級生
- 上級生
- 他校の生徒
- 同性の友人
などです。
ペアの相手を確保するのも、プロム事前の一大行事。
何人に誘ってもOKが出なくて焦ったり、長い間カップルだったのにプロム直前に別れたり。
プロム準備段階ですでに多くの青春ドラマが繰り広げられています^^
一番大変なのが、ドレスアップ^^
男の子はタキシードかスーツ、これは超簡単。
女の子の方はとても大変、卒業生はロングドレス。
そしてそれに合わせたサンダルや靴、ネイル、お化粧、ヘア、、、
思わずこれは結婚式かと思ってしまいます(^_^*)
プロムが開かれるのは広いホールで。高校の体育館を使うパターンもあるようです。
この正式なプロムは高校側主催で、夕食もかねて夜行われます。
プロムの準備段階
男の子の卒業プロムの準備
うちの場合は男の子だったので本当に簡単でした。
近くのモールの紳士服ショップに行き、黒のスーツをレンタル。
お店でまず身体のサイズを測ってもらい、それに合わせてカタログの中から自分の好きなスタイルを選ぶだけ。
わたしもついていきましたが、「えっ、もう終わったの?」というくらいあっけなくすみました。
このレンタルはスーツに合わせたフォーマルな黒い靴、スーツの下に着る白のシャツ、ネクタイもセット。
お値段、約C$300( 約25000円 )でした。
指定された日にスーツをお店に取りにいきレンタル期間は4日ほどだったと思います。
女の子の卒業プロムの準備
女の子の場合はドレスを選ぶのに、ものすごく時間がかかっていました。
3、4ヶ月前からドレス探し(もしかしたらもっと前かも)をしていました。
人とかぶるのは困る、サイズ直し、それに合わせたサンダル探し。話を聞いているだけで大変だと思いました。
そしてプロムの前日、当日の準備がまた大変!ネイルサロン、ヘアサロン、自分ではなくプロにお化粧をしてもらう、、、
わたしの知っている女の子のママたちは、プロムの日はみんな仕事はお休み。
この大変な準備と努力の結果、女の子たちはみんなキレイなプリンセスのようでした^^
当日 プロム前の家族一緒の屋外パーティー
和やかな家族一緒の屋外パーティー
これは息子のプロム当日の様子です。地域、または学校によって多少違うと思われます。息子は地元の公立高校に通っていました。
午後4:00〜5:30くらいに家族を加えての屋外パーティーが高校近くの公園で行われました。
先生方は見えなかったので多分PTA主催だったのだと思います。
簡単なお菓子とジュースが出されていましたがあまり食べていた人はいませんでした。
卒業生もその親も歩き回ってみんなが写真を撮っていました。晴れの日の写真撮影です!
普段うちに遊びに来る男の子がスーツできまっていたり、女の子たちがあまりにキレイにドレスアップしているので感動してしまいました(^^)
わたしは息子の仲のいい友人やその親とおしゃべり。
プロム参加の卒業生とその親、兄弟姉妹、そしておじいさんやおばあさんまで来ている家族も。公園は人でいっぱいでした。
息子の学校はこうしてPTA主催の学校規模の屋外パーティーでした。
学校によっては何軒かの個人の家でいくつかグループを作ってパーティーをするというパターンもあるようです。
ほとんどの女の子はロングドレスでしたが、中にはちらほらショート丈のドレスの子も。
理由を聞くとロングドレスは卒業生の女の子だけの特権だとか。
女の子の中には卒業生の男の子の相手(英語ではペアの相手をデートといいます)で出席していても高2以下の子も。そういう子達はショート丈のドレス。
なるほど納得、女の子のルールですね^^
高校生がリムジンに乗る?
この後、屋外のパーティー会場から卒業生たちはプロム会場となっているダウンタウンのホテルまで移動していきます。
ここでわたしは日本の高校卒業イベントではまず見られないだろうと思う光景を目にしました。
ガーデンパーティーの公園の駐車場にズラッと並んだリムジンの列。
息子からこのリムジン移動の話は聞いていたものの、やっぱり実際ドレスアップした高校生たちが次々と何台ものリムジンに乗り込んで行くのを見るのは不思議な感じでした。
このリムジンも予約するのがなかなか大変のようで、早く予約すればするほど割引になるそう。仲良しグループのしっかり目の女の子が早く予約してくれたということ。
人数分で割って、他のグループの子達よりずいぶん安くなったと言っていましたよ。リムジンは早く予約した方がいいみたいです!?
フォーマルな卒業プロムとそのあとの楽しげなアフタープロム
フォーマルな卒業プロム
素敵なホテルでの高校の先生たちとの卒業プロム。屋外パーティーに続いてフォーマルな正装で臨みます。
ほとんどの子達にとって初めてのフォーマルな場所ですね、いい経験になるのかもしれません。
食事をしながらゲームをしたり、「高校のとき一番モテたで賞」、「一番スポーツ頑張ったで賞」「一番パーティーしてたで賞」などなど生徒同士で事前打ち合わせで表彰式もあります。
内容はそれぞれの高校によって違うと思いますが、お世話になった先生たちが出席。
日本の謝恩会のようなもの⁇見た目はかなり違うけど^^
先生たちと一緒のパーティーなのでもちろんアルコール禁止、あまりハメは外せません!
よく映画、海外ドラマで出てくるのはこのプロムで高校生たちがダンスしている場面ではないでしょうか?
楽しげなアフタープロム
ここまでだったら先生方も一緒でわたしも安心だったのですが、実はそのあとにまだ続きます。
なんと「アフタープロム」という名前の生徒主催のイベントが!時間も午後11時くらいから午前2時くらいまで。
卒業の数ヶ月前にすでに学校からの連絡が。
「プロムは学校主催です。プロム以降のイベントに関しては学校側は責任を持ちません。」
男の子も女の子もフォーマルからカジュアルに着替えて先生抜きのパーティー、なんだか心配です。
まだみんな17才か18才。早速息子の友達の親に問い合わせてみました。わたしのようなどちらかというと心配性のママも、
「だって卒業よ、大イベントでしょ!」という始末。「気をつけてね」と言って許可をすることに。このアフタープロムはとても楽しかったようです。
アメリカ・カナダの卒業プロムのまとめ
終わってみると今まで高校時代4年間(息子の中学は2年、高校は4年でした)一緒に過ごした友人とこんなふうに派手に楽しく終わらせるのもよかったなあと。
フォーマルウェアの調達、リムジン料金、プロム入場料、アフタープロムチケットなどなかなかお金もかかるプロム一連行事。
息子の友達たちほとんどがバイト代で払っていたようです。
この数日後に高校の体育館で正式な卒業式もあり、こちらの方は厳かな雰囲気に包まれていました。
わたしの高校卒業式の日の思い出は、蛍の光。そしてまだ受験中だった友達も多かったので特別に何かをした思い出がありません。
文化の違いで卒業の迎えかた、お祝いの仕方もずいぶん違うということを学んだ息子のプロムサポート体験談でした^^
- プロムは卒業の前にあるフォーマルなダンスパーティー
- 男の子はタキシードかスーツ
- 女の子はおもにロングドレスですごくおしゃれをする
- 当日はプロムに行く前に、家族を交えたガーデンパーティーが行われることも
- 友人同士でリムジンに乗って、プロムの会場に行く
- プロムは学校主催で先生たちも出席
- プロムの後、「アフタープロム」という生徒主催のパーティーがある