カナダの子どもたちは、どんなスポーツを楽しんでる?
カナダに引っ越してくる前は、わたしもそんなイメージを漠然と持っていました。
ところが、、、、。
- どんなスポーツが人気がある?
- 実際にどんなスポーツををしている?
- 親の子どものスポーツとの関わり方
二人の子どもたちをカナダで何種類かのスポーツに参加させました。
自分のカナダの子育て経験も含めてカナダでの子ども達のスポーツ事情を紹介します。
もくじ
カナダの子ども達のスポーツ 人気スポーツの種類・費用は?
カナダでは小学校の間は、子どもたちのスポーツは個人的にスポーツチームやクラスに登録して学校外で行われます。
わたしは子どもたちが幼稚園・小学校の低学年の時は日本に住んでいました。
子どもたちは幼稚園のころから日本でスイミングのクラスに通っていました。カナダのスポーツのシステムはちょうど日本で通っていたスイミングのような感じです。
手続きは次のようです。
- 子どもにやらせたい、または子どもがやりたいといっているスポーツを管轄しているスポーツクラブやジムに入会・登録する。
- 登録と同時に費用を払う。
保護者がスポーツをする費用を払い、子どもの送り迎えも必要。カナダで子どもがスポーツをするのには、親が興味を持って関わらないと難しいと感じます。
ホッケーはお金のかかるスポーツ
ホッケーは冬のスポーツで、1年中するスポーツではありません。ホッケーシーズンはだいたい9月~4月。
子どもが1人ホッケーを1シーズンすると、平均で費用が$1666かかるといわれています。
アイスホッケーをするには、ヘルメットからスケート靴まで全部自分たちでそろえなければいけません。
全部揃えるといくらくらいかかるのでしょうか?専用の巨大なホッケーバッグ、それにホッケーのスティックも必要。
中古だと、全部でC$100〜200(約¥8400〜16,800)?
全部新品を買えば、C$400〜600(約¥33,600〜50,400)はかかります。
長男が10歳から8年間アイスホッケーをしていました。
最初は1シーズン続くか?くらいにしか思っていなかったので用具は全部中古でスタート!
毎シーズン少しずつ、用具を変え最後はスケート靴だけでもC$300〜400(約¥25,200〜33,600)払ったような気がします。
子どもたちも年齢が上がるに連れ、ホッケーを楽しむだけではありません。
そこはアイスホッケー王国カナダ。
才能のある子達はコーチ達に見抜かれてより高いレベルのアイスホッケーリーグに入りプロを目指します。
子どもだけでなく親もかなり必死!
日本の塾のようにいたるところに、子ども向けのアイスホッケー塾、アイスホッケーキャンプ、1対1のコーチングがあります。
大人だけでなく子どもの世界でも、アイスホッケーは文化そしてカナダの一大産業です。
子どもにはホッケーはやらせたくないという知り合いも大勢います。他のスポーツよりもお金がかかり時間が拘束されるからという理由で。
カナダのホッケー事情についてはこちらの記事もどうぞ!
カナダで人気の高いスイミング
100万人以上の子どもたちが入っているスイミングのクラス。
健康のため、気軽に始められるということでスイミングのクラスはいつもいっぱい。
それぞれの市町村にある公共のプールで、赤十字によるカリキュラムに沿ったクラスが開催されています。
カナダでは子どもが1人スイミングを1年間すると、費用は平均で$408かかるといわれています。
長い冬の間、プールで泳ぎ体力をつけることはとても大切です。
わたしは子どもたちが小学校を卒業するまで、幼稚園児の時からスイミングに通わせていました。
スイミングはとてもおすすめ!
そのままクラスを続けて、高校生のころからLife Guard(プールサイドの監視員、16歳以上)のアルバイトをしていた子たちも数人知っています。
- 2019年のトロントのLife Guard(ライフガード/プールサイドの監視員)の時給 $16.20
- 2019年のトロントのあるオンタリオ州の18歳以下の最低賃金 時給 $13.15
サッカー チームスポーツ人気No.1
カナダでは750,000人以上の子どもたちがサッカーを楽しんでいます。サッカーをするのは女の子たちの方が多いかも。
3-6歳の幼児、 7-12歳の小学生、そして中高生の13-17歳どの年齢別でもチームスポーツとしてはサッカーがランキングトップでした。
地域的にも西海岸、内陸部そして東海岸でも。
1シーズン(5月~8月)サッカーをするのにかかる費用は約$150~200です。
次男も小学校1年生から9年間サッカーをしていました。
女の子に人気のあるスポーツ
女の子たちの間で人気のあるスポーツは、ダンス・体操・チアリーディングなど。
女の子の方が、個人スポーツにひかれるようです。
3~17歳では24%の女の子が個人スポーツ、22%がチームスポーツに加わっているとのこと。
やっぱりカナダなので、女の子用のホッケーのチームもそこら中にありますよ。
かなり人気の武術!
カナダでひそかに、とても人気があるのが武術!
わたしの周りでもたくさんの子たちが、空手・テコンドーなどを習っています。
武術はカナダではMartial arts(マーシャル・アーツ)と呼ばれています。
どのスポーツでもだと思いますが、カナダでは特に武術は
- 情緒の発達にいい
- 自制心を養うのにいい
というように言われている模様。
東洋からきたスポーツでずっと前に人気があった映画「Karate kid/ベスト・キッド」のイメージがあるのかも。
あるお母さんは、
「うちの子、学校で落ち着きがないといわれたから空手のクラスに入れるれることにしたの。」と言っていました。
時々ショッピングモールとかでも、練習が終わった後の胴着のまま歩いている子どもたちを見かけます。
女の子も男の子も、もし何かあったときのSelf Defense(セルフ・ディフェンス/自己防衛)としても武術は人気です。
バスケットボール、野球、フットボール、スケートボード、フィギュアスケートなども人気。
冬にはスキー、スノーボード、スケートなど 。
カナダの子ども達のスポーツ事情 親の負担
わたしの住んでいるオンタリオ州では、ほとんどの子どものスポーツに2種類の形式があります。
- 週に1~2度くらいの参加で楽しめ、金銭的にも時間的にもそんなに負担にならないLeisure League(レジャー・リーグ)
- その上のレベルの高いCompetitive League(選抜リーグ)。選抜リーグは金銭的・時間的な負担が親にかなりかかってきます。練習・試合などを合わせて週に3~4度くらいの参加が必要。
選抜レベルにもよりますが、次男の友達は高校生の時にホッケーの選抜リーグで1シーズン親の負担額が$6000以上でした。
週末によくトーナメントがあり、選抜メンバーは金曜日に学校を早退したり、欠席したり。これにはちょっと驚きました(・_・)
次男は5年間、Competitive League(選抜リーグ)でサッカーをしました。
Leisure League(レジャー・リーグ)の時は、試合会場は遠くても車で15分くらい。たいてい近くの公園で試合の雰囲気ものんびりしていました。
Competitive League(選抜リーグ)の時は週1の試合は遠くの方だと1時間以上かけて出かけて行きました。
シーズン中は家のカレンダーもサッカーの予定で埋まり、親の方も文字通りサッカー中心の生活。
子どものスポーツの応援はとても楽しかったですが、今思えば本当に忙しかった日々でした。
まとめ
カナダの子どものスポーツ事情どうだったでしょうか?
よく見てみると、いろいろな場所で子供用のスポーツの広告が出ています。
子どもが新しいスポーツを始めるとき、
- 市主催など公共の施設で行われているクラスに入ってみる
- 近所または学校で目的のスポーツをやっている人がいれば様子をきいてみる
- チームスポーツの場合はチームの親同士でコミュニケーションをとる必要もある
- 値段の高い用具が必要なスポーツの場合、まずは中古の用具からはじめてみる
など考慮に入れておくといいと思います
あまり親の方が一生懸命になりすぎて、小さなころからずっと続けたきたスポーツ。中学生のころになると、急にもうやりたくない!というケースもまあまああると聞きます。
スポーツをすることによって、子どもが学校以外の知り合いができ楽しく健康作りができるような環境がいいですね。