「カナダは世界で最も住みやすい国の一つ」というのはきっと聞いたことありますよね?
こんな理由で、カナダには世界中から移住してきた人たちがたくさん住んでいます。
カナダに移住してくる人たちの間で、住みやすいと言われる都市がいくつかあります。
こういった都市の共通点は、
- 給料のいい仕事がある
- 失業率が低い
- 手ごろな価格の賃貸物件が多くある
- 文化の多様性
- 新しいコミュニティーに早く溶け込める
- 治安がいい
- 十分な施設がある
- 気候がいい
- 学校の制度が整っている
などです。
どの都市・街がこういう条件に当てはまるんでしょう?
もくじ
【カナダ移住】住みやすい都市ベスト10とその理由
わたしもカナダに移住した一人として、これはとても興味深い話題です。
新しい国に住むことは誰にとってもかなりのチャレンジ!
ですよね?
10位 オンタリオ州グエルフ/ Guelph, Ontario
(Guelph.caより引用)
人口 | 130,000 |
移民の割合 | 17% |
失業率 | 4.8% |
1世帯月平均収入 | $5,906 |
2LDKの平均家賃 | $1,027 |
カナダ全体での住みやすさ | 32位 |
グエルフ市は、大都市トロントの西約100キロのところにある街。
高速道路でトロント、ロンドン、キッチナー、ハミルトン等と結ばれています。
犯罪率の低さと比較的生活水準の高さが、カナダで最も住みやすい都市の一つに挙げられる理由。
市内にはグエルフ大学もあります。
「新しい移民者たちを温かく迎え入れよう」という趣旨で作られた70人のメンバーがいるGWLIPというグループもあり、ゲルフ市は毎年約700人の移民を受け入れています。
9位 アルバータ州セントアルバート/St. Albert, Alberta
(City of St.Albertより引用)
人口 | 66,000 |
移民の割合 | 9% |
失業率 | 5.1% |
1世帯月平均収入 | $9,992 |
2LDKの平均家賃 | $1,383 |
カナダ全体での住みやすさ | 4位 |
セントアルバートは、エドモントン市の北西にあるアルバータ州の街。
大都市エドモントン市まで通勤することができます。
もともとはメティスコミュニティとして発達しました。
メティスとは次のような人たちです。
フランス語で「混血」の意。 カナダにおいて先住民とヨーロッパ系の人々の子孫をいう。 … 彼らは主としてスコットランド人と先住民,フランス人と先住民の混血であり,半農半狩猟民族で自分たちと価値観を異にする農業植民地の拡大を恐れた。 また指導者リエルに代表されるように,フランス系のメティスはカトリックを捨てまいとしていた。
(コトバンクより引用)
「大きな都市の近くにある比較的小さな街、コミュニティーは隣人から」ということを売りに人々が周りと繋がり安心して暮らせる場所を目指しています。
8位 サスカチュワン州レジャイナ/ Regina, Saskatchewan
(City of Reginaより引用)
人口 | 228,900 |
移民の割合 | 12% |
失業率 | 5.2% |
1世帯月平均収入 | $6,819 |
2LDKの平均家賃 | $1,097 |
カナダ全体での住みやすさ | 33位 |
レジャイナはサスカチュワン州の州都ですが、静かなリラックスした都市です。
公共機関の便があまりよくないので、自家用車を持つことがすすめられています。
「New Comer Welcome Centre/新しく引越してきた人の受入センター」もあり、「世界中からの人々を受け入れます」という政策を出しています。
7位 オンタリオ州バーリントン/ Burlington, Ontario
(Macleansより引用)
人口 | 183,000 |
移民の割合 | 18% |
失業率 | 4.9% |
1世帯月平均収入 | $7,799 |
2LDKの平均家賃 | $1,267 |
カナダ全体での住みやすさ | 2位 |
バーリントン市は、オンタリオ州南部の都市。
大都市トロント近郊に位置しますが、ハミルトン市とも近いので両都市のベッドタウン。
アメリカ国境に近いのも特徴の一つで、自然がとても豊かでオンタリオ湖に面しています。
治安がよいこともあり、カナダ全体での住みやすい街でも上位にあがっています。
6位 ブリティッシュ・コロンビア州サーニッチ/ Saanich, British Columbia
(Victoria Newsより引用)
人口 | 114,000 |
移民の割合 | 17% |
失業率 | 5.2% |
1世帯月平均収入 | $6,440 |
2LDKの平均家賃 | $1,144 |
カナダ全体での住みやすさ | 13位 |
サーニッチはビクトリア市の郊外にある自治体です。
穏やかな気候、海に面した景観、多くの雇用機会、手頃な家賃、治安の良さがサーニッチを移住者が新たに住むのに魅力的な点となっています。
サーニッチのあるバンクーバー島からフェリーで大都市バンクーバーに日帰りでいくことも可能。
5位 ブリティッシュ・コロンビア州デルタ/ Delta,British Columbia
(Vancouver House Findersより引用)
人口 | 96,950 |
移民の割合 | 27% |
失業率 | 4.9% |
1世帯月平均収入 | $7,691 |
2LDKの平均家賃 | $1,051 |
カナダ全体での住みやすさ | 14位 |
デルタはバンクーバー大都市圏にある一部の「地区 」として分類されています。
バンクーバー市の南にありアメリカとの国境に近い。
ブリティッシュコロンビア州の海上交通主段のフェリーもここから出港します。
デルタ地区はバンクーバー近郊では、農業が盛んな地域であり通勤でバンクーバーに通うベッドタウンにもなっています。
人口に対する移民の割合も多く、カナダに新たに引っ越してきた人たちには住みやすい街となっています。
4位 ケベック州ブロサード/ Brossard,Quebec
(Wikipediaより引用)
人口 | 85,700 |
移民の割合 | 36% |
失業率 | 5.3% |
1世帯月平均収入 | $6,045 |
2LDKの平均家賃 | $789 |
カナダ全体での住みやすさ | 21位 |
ブロサードは、モントリオール郊外の住宅地。
移民の割合も36%と高い自治体です。
ケベック州なのでフランス語が公用語ですが、いたるところで英語・中国語・スペイン語・ペルシャ語とさまざまな言葉が飛び交う多様性の高い街です。
3位 オンタリオ州ウォータールー/Waterloo,Ontario
(Wikipediaより引用)
人口 | 137,000 |
移民の割合 | 25% |
失業率 | 5.2% |
1世帯月平均収入 | $6,920 |
2LDKの平均家賃 | $1,081 |
カナダ全体での住みやすさ | 10位 |
ウォータールーでは、中規模サイズの街暮らしまたは郊外の田舎暮らしのどちかを選ぶことができます。
高水準の生活をしながら、世界中から集まる人々の文化を共有できるというのもウォータールーの特徴。
レベルの高い大学が市内にあるので、教育の水準も高いことでよく知られています。
2位 ケベック州ガティノー/Gatineau, Quebec
(Global Newsより引用)
人口 | 265,300 |
移民の割合 | 9% |
失業率 | 5.5% |
1世帯月平均収入 | $7,204 |
2LDKの平均家賃 | $752 |
カナダ全体での住みやすさ | 17位 |
ガティノー市はケベック州西部で4番目に大きな都市。
この地域には主に、中国・南アジア・中東・そしてアフリカからの移民が多いです。
ガティノー市からオタワ川を渡るとオタワ市になります。
そのため、ガティノー市に住みオタワで働く人も大勢います。
ガティノー市は子ども用のデイケア費用が州の方針で安いので、小さな子供のいる家庭には人気があります。
1位 オンタリオ州オタワ/Ottawa, Ontario
人口 | 994,800 |
移民の割合 | 20% |
失業率 | 6.6% |
1世帯月平均収入 | 7,450 |
2LDKの平均家賃 | $1,176 |
カナダ全体での住みやすさ | 1位 |
オタワはカナダの首都で、オンタリオ州にあります。
オタワは首都であり雇用機会も多いため、多くの移民がオタワに家を持つことを考えます。
家族連れに優しく、静かで保守的。
夜の遊びよりもスポーツをすることを好む地味な街と言われます。
住宅価格も大都市トロントやバンクーバーほど高くありません。
市内にはカナダのシリコンバレーといわれる地域もあり雇用に大きく一役買っています。
ここにあげた他の街に比べて冬の寒さが一番厳しいです。
まとめ
今回はカナダに移住する場合の、おすすめの住みやすい都市ベスト10とその理由をお伝えしました。
最も大事な条件として
- 仕事を見つけることができる
そして
- 給料のいい仕事がある
- 失業率が低い
- 手ごろな価格の賃貸物件が多くある
- 文化の多様性
- 新しいコミュニティーに早く溶け込める
- 治安がいい
- 十分な施設がある
- 気候がいい
- 学校の制度が整っている
- 子どもを育てやすい
などが大きく関係してきます。
結果を見ると大きな都市から少し離れた、人口密度の低い中規模サイズの街がベスト10に入っていることがわかります。
カナダにすでに親戚、親しい友人が住んでいる地域があればまずそこに住むということに越したことはありません。
最初のいろいろな事がよく分からない時期に、親身になって助けてもらえるからです。
今回のランキングは移住の場合だけでなく、留学生・ワーキングホリデーの人たちにも参考にしていただけたらと思います。
住むということは観光で訪れるのとは違います。
引越しをしてしばらく住むということになった場合は、できれば一度事前に現地を訪れるのをおすすめです!