まだ雪に埋もれて春にはほど遠いカナダオンタリオ州ですが、昨日からサマータイムが実施され始めました。
サマータイムっていう言葉は聞いたことがあるけど、それっていったい何?
何か注意が必要?
もくじ
サマータイムって何?
サマータイムとは春から秋にかけて、時間を1時間早め太陽が出ている時間を有効に活用するというシステムです。
外が明るい時間が長くなるので、太陽の恩恵を最大限活用できるわけです。
この効果がよくわかるのが、6、7月。
夜の8時半くらいまで外は明るく夕食後の時間を長く利用できますよ。
サマータイムと呼ばれていますが、こちらの時間帯を使う期間の方が約8ヶ月間と通常時間よりずっと長くなります。
カナダではこのサマータイム、『daylight saving time(デイライトセイビングタイム)』と呼ばれています。
そのまま訳すと少し変ですが、まさしく『日光節約時間』になりますね。
サマータイムはいつ始まっていつ終わるのか?
カナダ・アメリカでのサマータイムの実施期間は、毎年3月の第2日曜日〜11月第1日曜日。
世界中様々な国で取り入れられている制度ですが、それぞれの国によって開始終了時期は違うようです。
時間が実際に変わるのは、真夜中の2:00AMで時計が1:59AM→3:00AMになるそうです。
私はいつも寝ている時間なので、まだ今のところこの1時間ワープは目撃したことがありません!
サマータイムを採用している国
比較的緯度が高く、夏の日照時間が長いヨーロッパ・北米を中心に取り入れられています。
(参考:Wikimedia,Commons.)
カナダやアメリカの同じ国内でも、制度を導入しない州があるというのは上の地図から分かりますよね。
カナダではサスカチュワン州はサマータイムを現在は実施していません。
アジア、アフリカの国々ではほとんど実施されてないのが分かります。
日本でも1948-1951(昭和23-26年)、数年間サマータイムが実施されていたようです。
かなり前の話ですね〜 第二次世界対戦後の連合軍占領期のことでした。
連合軍の政策にしてもいい影響だったら長く続いたはずですが、日本にはサマータイム制は合わなかったようです。
サマータイム、カナダと日本との時差に影響
カナダは東西に広い国なので、6つのタイムゾーンがあります。
東海岸から西海岸までは5,514km、すごーく長い距離ですね!
それではカナダの6つのタイムゾーンと日本との時差を紹介します。
サマータイム実施中は日本との時差も1時間変わってきますので気をつけてください。
では日本に近い西海岸から始めますね。
- 太平洋標準時/Pacific Time -17時間(-16時間)
- 山岳部標準時/Mountain Time -16時間(-15時間)
- 中央標準時/Central Time -15時間(-14時間)
- 東部標準時/Eastern Time -14時間(-13時間)
- 大西洋標準時/Atlantic Time -13時間(-12時間)
- ニューファンドランド標準時/ Newfoundland Time -12時間半(-11時間半)
カッコ内はサマータイム実施中の時差です。
主な都市は、太平洋標準時帯にバンクーバー、ビクトリア。
山岳部標準時帯にカルガリー、バンフ。
東部標準時帯にトロント、首都のオタワ、モントリオール、ケベックシティ。
大西洋標準時帯にハリファックスそして赤毛のアンで有名なシャーロットタウンなどがあります。
サマータイムが始まる前の夜に行うといい2つのこと
- 実施される前日の土曜日の夜、寝る前に家の中の時計を1時間進める
- 明日の朝起きたら、時間が1時間進んでいると気持ちの準備をして寝る(朝起きたらすっかり忘れてることもありますが)
なんとも便利なことにスマホの時計は自動修正してくれるので、何もする必要はありません。
パソコンの時計も同じく!
自動修正のない目覚し時計とかは要注意です。
サマータイムの始まった日曜日の朝、人と待ち合わせとかしていると問題が起きるかも。
私は過去にまさしくそのパターンにハマりました(笑)
サマータイム カナダ旅行の時、注意することは?
春から秋のサマータイムの実施期間中カナダ旅行の場合、夜遅くまで日が落ちない長い1日を楽しんでください。
早めの夕食を食べたらその後、まだ観光を楽しめる時間が十分ありますよ。
もし旅行、または留学期間中にサマータイムの始まりや終わりが重なった場合は、自動修正のない時計を直すことだけは忘れないでくださいね。
公共機関で移動が予定に入っていて、バス、電車または飛行機を乗り過ごすようなことは何としても避けたいです。
日本でも2020年の東京オリンピックに向けてサマータイム導入が検討されましたが、結局見送られることになったようです。
時間を例え1時間でも変えるということは様々なことに影響を与え、時計の針を1時間早くしたり遅くするというだけではないということがよくわかります。
日本では実施されていないこのサマータイムという習慣、世界中で賛否両論あるようです。
でも日光を有効に使い、夏をより一層楽しめるということに貢献しているのは間違いないと思います。
これから明るく暖かくなってくる気候を楽しんでいきたいですね!