(2020年4月終わりに書きました)
カナダでの新型コロナによる自己隔離生活(ロックダウン)が3月17日に始まり、約6週間過ぎました。
今までとあまりにも日常生活が変わってしまった6週間でした。
- カナダ政府による入国制限
- 学校がすべて休校に
- すっかり変わった買い物の様子
- ソーシャルディスタンスを取り入れる
- カナダ政府による経済援助
- 引きこもり生活を送る
「世界は繋がっている、行きたいところに何時でも好きな時に行ける!」
こんなふうに考えていた思いを、一気に打ち消されるような世界中の大きな変化。
今回は、3月17日からの自己隔離生活(ロックダウン)によるカナダ・オンタリオ州での日常生活の変化とわたしの思いの記録です。
もくじ
カナダ政府による入国制限
カナダ政府が一時的に国境封鎖するまでの過程です。
- 3月16日 カナダ国籍者以外(カナダ永住者、航空クルー、外交官、カナダ国籍者の家族、アメリカ国籍者を除く)のカナダ入国を禁止すると発表
- 3月20日 渡航制限の免除対象者を公表
- 3月20日 アメリカとの国境も閉じる(生活必需品輸送は許可)
カナダとアメリカの国境は世界一長いことで有名。
国境のゲートはあるものの普段だと車でとても簡単に行き来できます。
カナダーアメリカ国境が閉じられたということでわたしは何かとても不安な気持ちになりました。
学校がすべて休校に
学校への影響はとても大きくでています。
・幼稚園~高校
当初は3月16日から3週間の休校(3月12日発表)、そして現在は(4月26日)休校が5月31日まで延長されることになっています。
先生の方針によっては、オンラインで宿題を出しているクラスも。
・大学
3月16日の週から、授業は完全にオンライン化されました。
この形態が学年終了(4月後半)まで継続されます。
大学の寮に入っていた生徒たちは、自宅に帰宅。(事情があって帰れない生徒はそのまま寮に残っています。)
買い物の様子
オンタリオ州知事から、3週間の学校休校が発表されたのが3月12日(木曜日)。
わたしは3月12日が、実際に緊急事態宣言が出た3月17日(火曜日)よりカナダ人たちがパニックモードに入った日だと記憶しています。
食料品を買うスーパー
3月13日(金曜日)の夕方、食料品を買いに近所のスーパーに行くと大勢の人たちがショッピングカートをいっぱいにして買い物をしていました。
レジにも長い列ができていて、まるでクリスマス前日のホリデー前の最後のショッピングのような凄い込み具合。
カナダのスーパーでは、
といつも思うくらい商品がスーパーの棚に高く積まれています。
3月13日の時点でもうすでにパスタ、小麦粉、お米、トイレットペーパーは品薄状態。
こんな体験をしたことは日本でもカナダでも今までにありません。
ほとんど空になった棚を見あげて「これからどうなるんだろう?」とあんまり感じたことのない不思議な気持ちになりました。
スーパーでの買い物も徐々に規制が多くなってきましたが最近は、
- スーパーの入店人数制限があり、外で列を作りお店に入るのを待つ
- 店内に入れるのは一家族1人だけ
- ショッピングカートのハンドルが消毒されている
- ショッピングのマイバッグは店内に持ち込み禁止
- 感染予防でレジ係と買物客の間に大きな透明のプラスチックの仕切りがついた
などで落ちついています。
ふだん割とのんびりしているカナダ人たちも、新型コロナの影響でスーパーの買い物ではかなりピリピリしている様子。
どの人たちも、リストを確認しながら急いで買い物をして早く家に帰ろうとしているようにみえます。
買い物客の多くは、マスクと使い捨て手袋をつけています。
フェイスシールドをしながら買い物している人を見かけたこともありました。
食料品を買うスーパー以外のお店
(Staplesの駐車場、ここで商品の受け渡しをする)
食料品を買うスーパー以外のお店の対応は?
数日前に文房具類を売っている「Staples」というお店に行く機会がありました。
次はその時プリンター用のインクを購入した手順です。
②「Staples」から準備ができたとメールが届く
③「Staples」に出かけ駐車場に車を止め、指定の番号に電話をかけ車のトランクを開けて待つ
④店内から店員さんが商品を持って現れ、車の窓越しに受け取ったメールを見せる(本人確認)
⑤店員さんが商品をトランクに入れてくれる
以上でした。全く誰とも接触なしの買い物です!
多くのお店でこの様な形態がとられているようです。
買い物のあとの除菌
最初にビデオを見たときは、
「ここまでやるの?」と思いましたが今は買い物のあとは実践しています。
これで少しでも新型コロナの菌が家の中に入るのを防げるのなら、と言い聞かせてますがなかなか時間がかかります(^-^;
ソーシャルディスタンス
緊急事態宣言が出されると、「social distance/ソーシャルディスタンス」という言葉をニュースでよく聞くようになりました。
人と人との接触の可能性を減らして、病気の感染を最小限にすることです。
ソーシャルディスタンスとは?
- 混雑した場所や人の集まりをさける
- 握手などの体が触れ合うあいさつをさける
- お年寄りや病気に対する免疫力が低い人との接触を制限
- できる限り他の人との間の距離を2m以上保つ
ソーシャルディスタンスを実行する方法
- あいさつは握手、キス、ハグの代わりに手を振る
- 食事や娯楽を含めて、できる限り家にいる
- 食料品の買い物は週に1回
- 混雑していない時間に公共交通機関を使う
- バーチャルミーティングにする
- こども同士オンラインで遊ばせる
- 友達や家族との連絡方法にテクノロジーを使う
- フードデリバリーやオンラインショッピングを使う
- 家の中や外で運動する
- 出来れば家から仕事をする
(カナダ政府ホームページから引用)
屋外で人が集まる施設はすべて使用禁止になりました。(公園の遊具、バスケットボール・テニスコート、スケートボードエリア、ピクニックエリア、アパートごとの共用の公園など)
家族以外5人以上で集まることも禁止で、結婚式も例外ではありません。
生活への直接の影響は、
- 一緒に住む家族以外の親戚、友人に約6週間会っていない
- 会っても2mの距離を置くのでゆっくり話せない
- 車で15分くらいのところに住む義母と会うことができない(義母は70歳以上なので訪ねたり会うのをひかえてます)
などです。
理由はもちろんわかっているものの、ときどきこれからこの生活がどのくらい続くのだろうと考えてしまいます。
カナダ政府からの新型コロナによる経済援助
わたしも新型コロナウィルス関連で経済的に影響を受けました。
仕事を一時中止しているうちの一人だからです。
自宅でデイケアを経営しているので、今は仕事を一時中止しています。
デイケアの子どもの親たちが自宅からのテレワークになった時点で相談して、状況が落ち着くまでデイケアをお休みにすることにしました。
カナダ政府からの経済援助CERB/新型コロナ緊急支援策に申請しました。
先が見えないため不安になることはもちろんあります。
その一方で不意にできた時間を使って、今までなかなか出来なかったことをやってみようとも思っています。
読書もそのひとつ。
このときばかりと、Kindle Unlimitedのお世話になっています。
今までダウンロードしていたけど読んでなかった本もどんどん読み進めています。
断捨離も今のところゆっくりですが(笑)、ぜひこのまま突き進みたいと思っているプロジェクトの一つです。
コロナの影響で、モントリオールの大学に行っていた次男が家に帰ってきました。
授業がオンラインになったためです。
このため家族4人が久しぶりに同じ屋根の下で暮らすことに。
コロナのおかげで子どもたちもバイトもなし。
そして夕食は毎日一緒に食べるということに(・_・)
こう思っていたわたしは、こんな先が見えない不安定な時期に家族が一緒にいられることのありがたさをつくつく感じています。
コロナウイルスが出現したことに
意味があるのならば…?家族と過ごす時間の価値
?命の大切さ
?仕事の意味
?人間同士の思いやり
?未来の不確実性
?生活スタイルの見直し今まで当たり前だった
価値観を破壊し
新たな価値観の誕生かも本当の豊かさや幸せは
どこにあるのか教えてくれた— ちあい@シドニー在住ブログコンサル (@affimama_chiai) April 22, 2020
このツイートの内容は、わたしが思っていることと全く同じです!
本当にいろいろなことを考えさせられた6週間でした。
この6週間でわたしの周りの環境は全く変わってしまいました。
ほとんど同じことが世界中で起こっています。
少しでも早くこの状況が収束して、世界中の人たちが安心できるようになることを願うばかりです。