セントパトリックデー(聖パトリックの祝日)って聞いたことありますか?
あまり馴染みがない言葉ですよね。わたしはカナダに引っ越して来るまでは、全く聞いたこともなかったしそんな日があることも知りませんでした。
3月17日は、セントパトリックデイー。
数日前にカレンダーで見て知っていましたが祭日とかではないので、全く忘れていました!
でもアイルランド系の人たちには忘れるなんてとんでもない、とても大切なイベントの日になります。
もくじ
セントパトリックデーって一体どういう日?
セントパトリックデイーって一体何なの?って思いますよね。
聖パトリックの祝日(せいパトリックのしゅくじつ、英: St. Patrick’s Day、セントパトリックデイー)は、アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日。3月17日。カトリックの祭日であり、アイルランド共和国の祝祭日{ウィキペディア(Wikipedia)}。
アイルランド本国ではすでに何世紀も前からセントパトリックデイーを祝う習慣がありましたが、1903年から正式な祝祭日となったようです。
本国アイルランドだけでなくアイルランド人が移民して行った国々でも毎年派手にお祝いされています。
アメリカを始め、オーストラリア、ニュージーランド、そしてここカナダでも。
これらの国の大きな都市では、人々が緑の服、小物を身につけ大規模なパレードが行われます。
こういったパレードが始まったのは、アイルランドではなくアメリカのニューヨークからだったようです。ニューヨークの住民の約13%はアイルランド系子孫と言われています。
かなり割合が多いような気がしませんか?
アメリカ全体のアイルランド系住民人口は本国アイルランドのおよそ7倍にもなるようです。
アメリカ各地のセントパトリックデーのパレードが盛り上がるわけですよね!
セントパトリックデーはなぜ緑色で飾るの?
セントパトリックデーのテーマカラーは緑色です。どうして?
これは聖パトリックのシンボルが緑のシャムロックだったから。
アイルランドではいたるところに生息しているこの聖なる植物シャムロック、国花となっています。
幸運をもたらす植物として大事に扱われています。
緑を身につけてパレードに参加してもいいし、そのパレードを見物するだけでもいい。
アイリッシュパブでアイルランドルーツのケルティック音楽を聴きながら緑のビールを飲むのもまたあり。
何しろこの日は緑色のアイテムを身につければ、あなたも私もアイルランド人よ!というとても楽しい雰囲気のセントパトリックデー
カナダではこの日はあのナイアガラの滝も緑に染められます、
なんだかびっくりです!きっと観光者向けの商業的なものだと思いますが、ナイアガラの滝が緑になるって。
改めてセントパトリックデーへの情熱を感じます!
カナダのわたしの周りのセントパトリックデーとアイルランド系の人たち
セントパトリックデーがそろそろ来るなと気がつくのは、$1ドルショップの飾り付けから!
入り口のあたりの商品が、緑色でいっぱいになります。
2月半ばまでのバレンタインデーの飾り付けのピンクと赤も暖かくてホンワカですが、次に来る緑はなぜか初春を連想して大好きです。
息子たちが小学生の頃は、セントパトリックデーの工作を学校で作って持って帰ってきていました。
当日は買い物の時、緑の帽子やサングラスを身につけている人たちを何人も見ます。
郊外のスーパーーでこうだからダウンタウンに出ればもっと派手にドレスアップした人たちが絶対いるはず。
カナダの2006年の国勢調査によると、国全体の人口の15%がアイルランド人子孫ということ。
やっぱりニューヨーク同様ここカナダでも多いアイルランド系。
名字の始まりが、Mac またはMcで始まる人たちはアイルランド系子孫がほとんどのようです。
あのハンバーガーのMcDonald(マクドナルド)の創立者もその一人かもですね。
科学的証拠があるかは分かりませんが、赤毛の人はアイルランド系が多いとも。カナダの有名人、赤毛のアンも祖先はアイルランド人だったのかもしれませんね。
3月17日にフェイスブックを見ると、大勢の友達が”Happy St. Patrick’s Day! ” と投稿しています。
ご先祖がアイルランド人なのか、単にこの日の挨拶として投稿しているのかはわかりません!
日本のセントパトリックデー
これだけ世界各地で楽しくお祝いされるセントパトリックデー
日本ではどうなの?
東京セントパトリックデーパレードが毎年表参道で催されているようです。今年2019年はすでに26回目だったとか。もうずいぶんと長く続いてるんですね。
最近は東京だけでなく日本各地でパレードが行われているようです。
宗教的要素が少ない楽しいお祭りなので、もっと広がること間違いなしです。
家から比較的近いところでセントパトリックデーのイベントがあるか調べてみるのはどうですか?そして割と近くでセントパトリックデーパレードが行われていたら?
ぜひ緑色のアイテムを身につけて参加してみてくださいね!この日はあなたもアイルランド人⁉︎
最後に、ぜひお勧めのアイルランド移民少女の心温まる映画”ブルックリン”
1950年代、アイルランドからニューヨーク、ブルックリンにやって来た移民の少女エイリッシュの物語。
青春ドラマとも言えますが、主人公エイリッシュの『生きる』姿勢に強く惹かれます。
当時アイルランド人がどんな形で新天地アメリカにやって来て、どう新しい生活を始めたかがよく分かります。
第88回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされただけあって映画自体もすごく楽しめますよ。