カナダも日本もこれから本格的にクリスマス準備に入る頃。
日本ではクリスマスが終わると、クリスマス関係の飾りつけがサーっとかたずけられますよね。
なんといってもお正月が来るから!
カナダでは日本と違い、クリスマス関連のオーナメントは1月6日くらいまで飾られたままです。
カナダに引っ越したばかりの頃はこれにかなり戸惑いました、、、、
クリスマスの飾り付けのままお正月を迎えるのって、ちょっと違和感ありますよね?
- カナダのお正月の飾りってどんな感じ?
- カナダでは、大みそかやお正月はどうやって過ごすんだろう?
- カナダではお正月に何を食べるの?
こんなこと思ったことありますか?
今回はカナダの大みそかから元日の過ごし方を
- 大みそか
- 年越し
- 1月2日以降
を含めて紹介しますね!
もくじ
カナダの大みそかの過ごし方
大みそかは英語では、New Year’s Eve (ニューイヤーズ・イブ)と呼ばれています。
・大みそかの昼間
カナダの大みそかは本当に普通の日とあまり変わりません。
わたしの家の近くのショッピングモールも大みそかの日でも、夕方5:00まで営業しています。
いろいろなオフィスも通常通り営業してますが、中にはお昼までで終了というところもあります。
日本で恒例の年末の、
- 大掃除
- 新年の飾り付け
- おせちの準備
全くありません!
・カウントダウンで派手に年越し
大みそかは昼間はごく普通の日です。でも夜になると、、、、
カナダでは友人同士が集まったり、バーに繰り出したり、大勢でパーティーをしながらカウントダウンを待ちます。
クリスマスは家族同士で静かにお祝いしますが、大みそかはこれと全く反対!
友達同士、大人数で楽しく新年を迎える!こんな言葉がピッタリです!!
わたしはカナダに引っ越してきてから大みそかの新しい習慣ができました。
お隣のアメリカのあの有名なタイムズスクエアのカウントダウンをテレビで見て、一緒にカウントダウンすること。
今度で14回目になりますが、真夜中が近ずくとテレビの前に座り
3、2、1、Happy New Year!!と大声で叫んでいます(笑)
最近はこれをしないと年が越せません、習慣は怖いですね^^
新しい年を迎えるとそのまま遅くまでパーティーをしていたり、もうそのまま寝る準備をしたりといろいろです。
カナダでも日本と同じで、真夜中まで起きていることを許される小さな子たちにとってはワクワクの夜です。
・年が開けるとすぐ行われること
(引用 CityNews Toronto)
花火
カウントダウンが終わり年が開けると、花火が上がる都市がいくつかあります。
トロントを始めとしてバンクーバー、ナイアガラの滝などの花火は有名です。
蛍の光
カウントダウンが終わると、テレビからは「蛍の光」が流れてきます。
イギリスやアメリカ合衆国など英語圏の国々では大晦日のカウントダウンで年が明けた瞬間に歌われる。
(引用 ウィキペディア)
近くの人にキスをする
この習慣もカウントダウンが終わり次第、行われます。
大勢で一緒にニューイヤーズイブパーティーをしている時、真夜中になるとキスをするというのは本当のことでした♪
だいたいほとんどが結婚しているカップルでしたが、独身の人たちの多いパーティーではいろんなドラマがあるのではと思われます。
真夜中近くになると、自分のキスしたい人の近くに移動?
・時間差のあるカナダの年越し
カナダは広い国なので6つのタイムゾーンがあります。
わたしの住んでいるオンタリオ州は東部標準時間帯でアメリカのニューヨークと同じ時間になります。
カナダ国内でもバンクーバーの人たちの年越しは私たちより3時間後ということになりますね。
一斉に新年を迎える日本とは違って、今でもこれは少し不思議な感じがします。
カナダのお正月の過ごし方
お正月や新年は英語では、New Year’s Day (ニューイヤーズ・デー)と呼ばれています。
カナダの1月1日は前夜のカウントダウンパーティーで疲れて、ゆっくりする日です^^
この日はカナダ全体が祝日なので、もちろんオフィス、お店関係全部お休みです。
日本と同じくショッピングモール、お店、レストラン関係はほとんど閉まっています。
中にはコンビニ、マクドナルド、ドラッグストアなど開いているお店もあります。
・お正月の挨拶
お正月の挨拶は、Happy New Year!
日本では「あけましておめでとう!」は12月31日真夜中過ぎ、正式に年が変わってから使われます。
カナダではどうでしょうか?
大みそかのカウントダウンのパーティーに31日の夕方6時頃出かけたら、
「Happy New Year!」とみんなから挨拶。そして真夜中過ぎたらまた「Happy New Year!」
最初のは「もうすぐ新年だね!」、2回目の方は「あけましておめでとう!」。こんなふうに使えるのだと納得(^_^)
新しい年になって最初の4−5日くらいは、その年初めて会う人たちにHappy New Year! が使えます。
・新年の抱負を作る
カナダ→新しく来る年をひたすらワクワク待つ
というのがわたしの印象です。
なので、新年の抱負は多くのカナダ人たちが張り切って作ります。
新年の抱負を作るは、make New Year’s resolutions です。
カナダ人の間で毎年多く作られる抱負は、
- 体調を整える
- 健康な食生活をする
- ぐずぐずすることをやめ、集中力を高める
- もっと行動的になる
- ストレスを減らす
- 質のいい睡眠を増やす
- 家族と一緒にもっと時間を過ごす
- 新しい趣味を見つける
だそうです。
カナダのお正月料理
日本ではお正月料理といえばおせち料理と決まっています。
数日前から家で準備したり、デパートとかに行くとたくさん売ってますよね。
カナダには特にお正月料理というものはありません。
カナダ人が人を招いて一緒にお正月をお祝いする場合は、通常の一般的な食事でもてなします。
友人はある年のお正月、七面鳥(ターキー)を料理してもてなしてくれました。
クリスマスに七面鳥(ターキー)を作ってこの年は上手くいったので、1週間後のニューイヤーにも同じメニューをという理由でした(笑)
わたしは年末に、日本の食べ物が買える中華系のスーパーに行きおもちを毎年買っています。
そしておせち料理もどきを2〜3種類作ってます(-_-;)
カナダは多様性の文化、世界中から人が集まってきています。
わたしがお正月におせち料理(もどき)を作るように、他の国からカナダに移住してきた人たちはそれぞれの国の料理を作っています。
お正月はどんな形であれ、世界中でお祝いされているからです。
人が移住するということは、その文化と食生活も人と一緒に移動します。
ロシアから来た友人はロシア料理を、おじいさんがギリシャから移住して来た友達はギリシャ料理を、エチオピアから来たご主人のいるカナダ人の友人はエチオピア料理をお正月に作ります。
カナダのお正月のお菓子
カナダのお正月のお菓子もお正月の料理同様、特に決まったものはないです。
以前、ニューイヤーにリング状になっているケーキを食べると「ラッキーだ!」というようなことを聞いたので、リング状ではないですが普通の丸いチョコレートケーキを作ります。
コインをケーキの中に入れて焼き、食べるときにコインに当たった人は「ラッキーだ!」ということも聞きました。
コインをよく洗ってからケーキの中に入れて焼いたこともありますが、家族にはあまり好評ではありませんでした。
カナダでもお正月のお菓子で縁起をかつぐのだと、驚いたのを覚えています。
カナダのお正月の遊び
お正月は前日のカウントダウンパーティーで疲れて、ゆっくりしている人も大勢います。
でも新しい年の第一日目、せっかくの休日を屋外で健康的に過ごそうという人たちもまた大勢います。
・楽しいお正月の健康的なアクティビティー
ここカナダ東部ではお正月は必ずホワイト・ニューイヤー(こんな言葉があるかどうかは知りません!)です。
健康的な人たちは屋外で何をするか?
- ウォーキング
- 遊びの(人数の決まった試合とかではない)アイスホッケー
- 屋外リンクでスケート
- クロスカントリースキー
- スキー
- チュービング(浮き輪のようなのに座りスキーの斜面を滑り降りる)
(引用 www.todocanada.ca)
わたしもアイスホッケー以外は全部経験しました。
意外に楽しかったのがチュービング!
・カナダならではのお正月のアクティビティー
アイスフィッシング
おなじみ氷った湖や川の表面に穴を開けてする釣りです。
うちの近くの川でも冬になると多くの人がアイスフィッシングをしています。
常駐の小屋が作ってあり暖房も入るとか。
子どもたちも遊んでいて、小屋の外では家族や友達同士で楽しそうにバーベQをしていました。
なんだか氷の上でキャンプしているみたい^^
なんといっても氷の上なのでトラックを乗り入れたり、火を使ったりして大丈夫なの?とわたしはハラハラしていました。
全然大丈夫みたいです!
オーロラを見に行く
カナダはオーロラが見えることで有名ですが、カナダ国内どこからでも見えるわけではありません。
オーロラが見える場所がありますが、人が住んでいないような北の方です。
クリスマス・お正月休みを利用してオーロラを見に行くツアーがあります。
カナダではオーロラではなく、Northern Lights (北の光)と呼ばれます。
カナダ国内でNorthern Lights がよく見える場所ベスト8(地図の赤い丸)
- Whitehorse, Yukon準州
- La Ronge, Saskatchewan州
- Muncho Lake Provincial Park, British Columbia州
- Fort McMurray, Alberta州
- Iqaluit, Nunavut州
- Yellowknife, Northwest Territories準州
- Battle Harbour, Newfoundland and Labrador州
- Dempster Highway, Yukon準州
polar bear plunge(シロクマの水への飛び込み)
1月1日にカナダ中で行われる行事。チャリティーという名の下に氷点下以下の水に、水着で飛び込みます!
ここで集められたお金は地元のチャリティーに全額寄付されます。
カナダの年賀状・カード
カナダでは日本のような元日に配達される年賀状に当たるものはありません。
年賀状の代わりにクリスマスカードの交換。クリスマスカードは年賀状のように一斉には届きません。
12月に入るとぼつぼつとクリスマスカードが親戚や知り合いから届きはじめます。
受け取ったクリスマスカードは、家の中に他のクリスマスオーナメントと一緒に飾られます。
クリスマスカードはとても綺麗+暖かいメッセージが書いてあるので、飾ったエリアは何かほっこりとした感じがします。
元日の朝届く年賀状を、1枚1枚見るのはとてもワクワクしていました。
年賀状を元日に受け取れなくなったのは残念ですが、今はカラフルなクリスマスカードを飾って楽しんでいます。
数人の友達は今でも日本からカナダまで年賀状を送ってくれます、元日にはつきませんが^^
カナダのお正月のインテリア
カナダでは特にお正月用という飾り付けがありません。
カナダでは1月の初旬までクリスマスの飾り付けがされていて、それがお正月兼用になります。
特にお正月用の飾り付けというわけではありませんが、12月31日のカウントダウンのパーティーはクリスマスとはまた別の飾り付けがしてあります。
そしてニューイヤーのテーマカラーはゴールド、黒、シルバーということを発見!
派手だけどちょっと落ち着いた大人の色。
クリスマスのテーマカラーの赤、緑とはちょっと違った雰囲気ですね。
1月2日以降の過ごし方
お正月3が日はゆっくりしたい!というところですが、カナダでは1月2日から仕事再開です(>_<)
2週間の冬休みがある幼稚園から高校。
たいていは1月の第1月曜日から始まるので年によっては2日から学校再開!
12月24日のクリスマスイブからのんびりホリデーシーズンに入っていました、でもこれも1月1日の元日のみで終了!
1月1日はゆっくり休んで、2日からいつも通りの生活に戻るカナダです。
クリスマスツリーはいつかたづける?
クリスマスは元々はイエスキリストの誕生を祝う祝日。
キリストが誕生した時、星をみて西の方角に向かった東方の三博士。
三博士がベツレヘムに到着して、馬小屋の中でイエスを見つけた日。
それが1月6日だといわれています。この日は公現祭(Epihany)と呼ばれています。
海外ではこの公現祭が終わると、クリスマスツリーやクリスマス関係のデコレーションはかたずけられます。
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まとめ
日本とはかなり違ったカナダの大みそかからお正月の過ごし方を紹介しました。
カナダではクリスマスがメインイベントなので、お正月はその後に来る付録のような感じ。
お正月の行事は、大みそかのカウントダウンでほぼおしまい!
15回以上お正月をカナダで過ごして、このスタイルにだんだん慣れました。
でも今でもかなり日本のお正月が懐かしくなるカナダのお正月です。
2日に仕事に戻るときは、みんなわたしと同じ気持ちだと思います(*´ー`)