カナダのクリスマスというと何を想像しますか?
ホワイトクリスマス?大きなクリスマスツリー?たくさんのプレゼント?クリスマスイルミネーション?クリスマスマーケットに行く?
いろいろなイメージが浮かぶと思いますが、クリスマスに関係あるイベントはもっともっとたくさんあります。
カナダではクリスマスは1年中で一番大きな行事。
クリスマス準備は11月終盤からスタート。
早い人は、10月から準備にかかってます!
- カナダではクリスマスの準備って何するの?
- カナダの人はクリスマスの当日はどうやって過ごすの?
カナダ留学に来た日本人の女の子にこんな質問をされました。
この質問に答えるつもりで日本のクリスマスとの違い、そしてカナダの12月のクリスマス準備と当日の過ごし方を紹介します!
もくじ
カナダのクリスマスは家族の日!日本との違いのまとめ
夫が日本滞在1年目にショックを受けたこと!
- 12月25日 クリスマスの日が祝日でなくみんながふつうに働いている
- 日本人の知り合いが家族でなく彼女や彼氏に何をプレゼントするか、イブの夜をどこで過ごすか?と真剣に考えている
だったとか。
たしかに日本のクリスマスは祝日ではないし、恋人同士がプレゼントを交換してロマンチックに過ごすというイメージですよね!
なんどもクリスマスをカナダで過ごして思ったこと。
- カナダ人にとってクリスマスは日本人のお正月のようなもの
- クリスマスは家で家族と一緒に過ごす
日本のお正月を思い浮かべてみてください。
- 大掃除などをし、お正月を迎える準備をする
- 1人暮らしの人などは実家に帰る
- 年越しを家族と一緒にする
- お正月料理を食べる
- お正月休みは親せきを訪ねたりする
- 祝日でほとんどの人は仕事が休み
カナダのクリスマスは、キラキラしたイメージとは反対で家でゆっくりと家族と一緒に過ごす時間。
家族が遠すぎたり、事情があって一緒に過ごせない場合は、友達や知り合いとクリスマスをお祝いします。
わたしがホームステイをしていた時は、ホームステイ先の家族と一緒にクリスマスを過ごしました。
「誰もクリスマスには寂しい思いをしないように」、こんなふうにカナダの人たちは思っています。
「I will be home for Christmas, クリスマスには家に帰るよ!」という有名なクリスマスソングもあります。
日本では12月24日のクリスマスイブが過ぎると、クリスマスのデコレーションがあっという間に街中から消えてしまいます!
ところがです!
カナダでは12月25日から何日過ぎても家々のクリスマスイルミネーションはつけっぱなしのまま。
家の中のクリスマスツリーや飾りも!
クリスマスツリーやクリスマスの飾りつけのままお正月(ニューイヤー)もお祝いするカナダ。
クリスマスが盛大なので、1週間後のお正月もクリスマス休暇の一部のようです。
お正月が終わり通常の生活に戻ると、クリスマスの飾りも段々とはずされます。
12月25日からのクリスマス休暇を終えたカナダ人。
お正月は早めに切り上げ、1月2日から仕事復帰です。
カナダの12月の過ごし方
カナダの12月はクリスマス関係の行事や準備が、いっぱいつまっています。
その中でわたしがカナダで初めて経験したものを紹介します!
サンタパレード
11月後半の週末にいろいろな場所で行われるパレード。
家族連れで、パレードが通る道の両脇は一杯になります。
街の中心の通りを、クリスマスのデコレーションで飾られた山車(だし)が次から次へとやってきます。
いくつもの山車が通った後、子供たちの期待はだんだんとふくらんでいきます。
最後に待ちに待った、子どもたちが大好きなサンタが豪華なソリに乗って登場するからです!
サンタが現れると見物客の中から大きな歓声が!
サンタパレードのサンタの登場がカナダのクリスマスシーズンの始まりです^^
なんと、近くのショッピングモールが最終目的地。
サンタの到着したショッピングモールもクリスマスシーズンの始まりですね^^
サンタと一緒に写真を撮る
サンタパレードが終わると、どこのショッピングモールにもサンタが常駐になります!
モールの中央の一番目立つところがサンタのスペース。
週末になると、サンタとの写真撮影を待つ親子連れでいっぱい!
ここでサンタさんは子どもたちに、「クリスマスにほしいもの」を聞いてくれます!
子どもたちはサンタのひざの上や横に座って写真撮影。
子どもたちにとっては、クリスマス前のとても特別な行事です。
クリスマスツリーを選ぶ
12月になるとスーパーやホームセンターの前で、クリスマスツリー用の木が売られ始めます。
「クリスマスのシーズンになったので、夕食の材料を買ったついでにツリーも買っていこう!」みたいな感覚にちょっと笑ってしまいました^^
近所でこうやってツリーは買えますが、もう少し時間のある人は別の買い方も。
ツリーファームと呼ばれるクリスマスツリーが植わっているところで購入。
たくさんの木の中から希望の高さや形を選び、木を切ってもらいそれを買うという仕組み。
ここまで来ると、
- ツリーファームに出かける
- いろんな木の中から好きな木を選ぶ
- 選んだ木を切ってもらい購入する
- 購入した木を車の上に積んで持ち帰る
と完全なツリーハントの行事となっています!
生のツリーを家の中に運び入れると、なんとも言えないフレッシュな木のいい香りがします♪
- 水やりを忘れないようにすること
- 少し日にちがたつと木から葉っぱが落ちてくるので掃除が必要
一度買えば毎年使える、人工のクリスマスツリーも人気あり。
生の木に比べると、取り扱いも簡単です!
クリスマスツリーを飾る
カナダではクリスマスツリーに飾りをつけていくのは、家族一緒に行うとても楽しいイベント。
まず最初に全体が繋がっている電飾をつけ、空いたところに飾りをぶら下げます。
ツリーの一番上には星や天使を。
クリスマスツリーの飾り付けが終わると、家の中も気分もいよいよ一気にクリスマスムードに。
クリスマスソックス
クリスマスツリーを飾るときにクリスマスソックスも出します。
クリスマスソックスは英語で「クリスマスストッキング」と呼ばれ、家族一人に一つ。
ソックスはちゃんと名前入り。
これは実際に身につけるソックスではなく、単なる飾りです。
ラッピングペーパーに包まれクリスマスツリーの下に置かれたプレゼントの他に、ここにはキャンディーや小さなオモチャなどのプレゼントが入ります^^
いくつプレゼントがあることか??
ジンジャーブレッド・ハウスを作る
ジンジャーブレッドハウスって何?
ショウガ入りのクッキーやチョコレート、キャンディーなどでつくられた菓子の家。クリスマスの代表的な菓子。
(引用 コトバンク)
クリスマス行事の一つで冬休みの始まる前に、学校で作っていました。
学校でPTAがほとんど準備をしてくれて、家から持っていくものはジンジャーブレッドハウスの表面を飾るキャンディーやチョコレート。
ジンジャーブレッドハウスを作るキットも売っていて家でも簡単に作れます。
クリスマスの間飾っておいて、あとは食べずに処分。
みんな作って飾って楽しむだけで、あんまり食べたりしないようですよ。
クリスマス・コンサート
冬休みの始まる前に、クラスごとでクリスマスの出し物をします。
低学年は歌、高学年になると歌とクリスマスの小劇などです。
学校の体育館で行われ、子どもの親やおじいちゃん、おばあちゃんたちが見にきていました。
カナダでは12月になると多くの家が電飾を飾ります。
12月は早く暗くなるので、イルミネーションがつき始めるとなんだかホットします。
たくさんの色のイルミネーションを見ますが、クリスマスカラーの赤とグリーンが人気があります。
とてもキレイに飾る家もたくさんあります。
大がかりな飾り付けをする家はもちろん屋根の上にも。
こういう家は飾り付けを雪のシーズンの前に終わらせています^^
雪が積もり始めると、イルミネーションもますます盛り上がります!
日本ではクリスマスのデザートといえばいちごのクリスマスケーキ♪
カナダでは、いちごのクリスマスケーキは存在しませんでした、、、、
その代わり12月に入ると、女の人たち(中には男の人もいますよ!)はせっせとクリスマスのクッキーを焼き始めます。
って思いますよね、わたしもそう思いました。
いろいろなレシピがあり、みんな大量に作ります。
そして、クリスマスの模様の缶に入れて食べたり人にプレゼントしたり。
クッキーをもらったときは、「これわたしのおばあちゃんのレシピ!」みたいな感じでクッキーにそれぞれ思い入れがあるようです。
カナダ人はクッキーが好きですが、12月はいつも以上にクッキーを食べます^^
このクリスマスクッキーの習慣はカナダに来るまで、全く知りませんでした。
カナダでは12月になると親戚や友人、同僚にクリスマスカードを送る習慣があります。
学校の先生に送ったりもします。
受け取ったカードは、家の中に飾ることが多いです。
プレゼントを送る場合は、カードはプレゼントに添えて。
どのカードもとてもクリスマスらしいので眺めているだけで楽しいです^^
日本の年賀状を送る習慣と少し似ていますね。
12月に行われる友達と一緒、または職場のクリスマス パーティーにはアグリー・クリスマス・セーターをきて出かけよう!
ところでアグリー・クリスマス・セーターって何?
アグリー・クリスマス・セーター(英: Ugly Christmas Sweater)とは、セーターの一種、もしくはジョークグッズで、クリスマスに特有の柄を過剰なまでに編み込んだ「悪趣味」さを逆に楽しもうとするものである。悪趣味であればあるほどよく、ウォール・ストリート・ジャーナルは2010年に「いま最もホットなファッション」と評している。
他に「アグリーセーター」、「ダサいセーター」、「駄セーター」などとも呼ばれる。
(引用 ウィキペディア)
ダサければダサいほど、注目を集めます^^
カナダのクリスマス準備〜2か月前からのおすすめプラン〜
それではだいたい2か月くらい前からのクリスマス準備、おすすめプラン紹介!
あくまでプランです、この通りにいったらバタバタしないストレスの少ないクリスマスシーズンが送れそうですね^^
2か月前〜
- 冷凍できるクリスマスクッキーを作り始める
- 家族写真のクリスマスカードを作るのなら、家族写真をとる
- クリスマスホリデーに泊まりにくる人がいるか確認
6週間前〜
- クリスマスプレゼントのリストを作り、子供に欲しいものを聞いてみる
- プレゼントを買う予算を作る
- クリスマスプレゼントの買い物を始める
1か月前〜
- オンラインショッピングの注文をする
- 買ったプレゼントをラッピングし始める
3週間前〜
- クリスマスカードを郵送する
- クリスマスツリーを買い、飾り付けをする
- 家の外と中のデコレーションをする
- 七面鳥やハムをオーダーする
- クリスマスディナーに何を作るか最終確認
- 誰がクリスマスディナーにくるのか最終確認
- クリスマスに会えない家族、友人にプレゼントを郵送
2週間前〜
- 家の大掃除、特に冷蔵庫内のいらないものを捨てなるべくからの状態にする
- サンタと一緒に写真を撮る
- サンタに手紙を書く
1週間前〜
- クリスマスの映画を見る
- ジンジャーブレッドハウスを作る
3日前〜
- クリスマスディナーに必要な材料を買う
クリスマスイブ(12月24日)
- サンタ用のクッキーを用意する
- 「The night before Christmas」という本を読む
- プレゼントのラッピングを終える
『サンタクロースがきた』(英語: “A Visit from St. Nicholas”)、別題『クリスマスの前の晩』(”The Night Before Christmas” または “‘Twas the Night Before Christmas”)は、1823年に米国の新聞に無名で発表された英語の詩である。一般に作者はクレメント・クラーク・ムーアとされるが異説もある。世界的に商業化されたクリスマスとサンタクロースのあり方に大きな影響を与えた作品で、現在でも米国を中心にクリスマスを迎える時期に広く朗読されている。
(引用 ウィキペディア)
クリスマス当日(12月25日)
- クリスマスプレゼントを開ける
- クリスマスディナーを準備して家族、親戚、親しい友人と一緒に食べる
カナダのクリスマスマーケットの見どころ
View this post on InstagramAll I want for Christmas is _____ ♥️ Fill in the blank! #TCM18 (pic: @lazerm15)
クリスマスマーケットは元々ドイツが発祥の地です。
11月25日〜12月22日くらいの日程でいろいろな街の広場で行われ、クリスマス関係の飾りや食べもの、飲みものを販売。
寒くて暗いこの時期に、華やかなイルミネーションで飾られ多くの人が訪れる大人気のクリスマスイベント♪
カナダでもいくつかの都市で毎年開催されますが、規模が大きくて有名なのはバンクーバーとトロントのクリスマスマーケット。
伝統的なドイツからのヨーロッパ的クリスマスとカナダの北米クリスマス文化が上手く混ざっているのを体験できます。
クリスマス気分を味わうのにはクリスマスマーケット内をぶらぶらするのがぜひおすすめです!
幻想的なクリスマスイルミネーションでまるで別の世界にきたかのような気分になります。
バンクーバーのクリスマスマーケット
オリンピックの聖火台モニュメントのあるジャック・プール・プラザで2010年から毎年行われています。
36000個のライトがついた巨大なツリーがマーケット内には飾られ、なんとこのツリーの中に入ることもできます!
この中で記念写真をとる人も大勢います!
クリスマスのギフト探しにもぴったりのスポットですよ^^
・Jack Poole Plaza ジャック・プール・プラザ 1055 Canada Place、バンクーバー
・チケット代 大人C$10、 子ども7〜12才C$5、 6才以下無料
トロントのクリスマスマーケット
トロントの歴史的な建物が残っているディスティラリー地区で2010年から毎年行われています。
このクリスマスマーケットは世界トップ10ホリデーマーケットにも選ばれたことがあります。
トロントの冬はかなり寒いので、ホットワインやホットチョコレートを飲みながら散策するのがオススメ。
ホットワインは英語ではmulled wine。
温めた赤ワインに数種類のスパイスとシロップが入った飲み物、体がとても暖かくなります^^
・55 Mill St., Toronto, ディスティラリー地区
・チケット代 火曜日から金曜日6pmまではフリー。金曜6pm以降と土・ 日はチケット必要。前売りチケットC$8, 当日チケットC$12
カナダのクリスマス当日の過ごし方
そして待ちに待ったクリスマス当日はどんなふうに過ごすんでしょう?
12月25日、クリスマス当日の朝は早く始まります!
子どもたちがプレゼントを開けるのを待てないからです。
カナダのクリスマスプレゼントの渡し方
クリスマスプレゼントはクリスマスツリーの下におかれています。
日本のお年玉のようなものなので、親、祖父母、親戚、親しくしている知人とプレゼントを交換します。
それも数はひとつずつとかではなく、数多く。
ツリーの下がプレゼントで盛り上がります。
子どもたちはプレゼントを開けるまで中に何が入っているかは知りません。
子どもたちが何を欲しいのか知っているのはサンタだけのはず^^
勢いよくビリビリといくつものプレゼントを開け、最後に開けるのはサンタからのプレゼント!
小さい子たちの場合、一番欲しかったものはたいていサンタから届きます。
少し大きくなるとこれが叶う場合もあるし、残念ながら叶わない場合も、、、、
親は子どもたちが喜んでくれたかどうか、とても気になってしまうクリスマスの朝です。
大人同士のプレゼントもツリーの下において、クリスマス当日交換します。
カナダのクリスマスディナーの料理
クリスマス当日はプレゼントを開けてしまうと、もう半分イベントは終了したようなもの。
これもまた日本のお正月と似ていて、あとは家族でゆっくり過ごします。
すべてのお店が閉まっているので、買い物に出かけることもできません。
子どもたちはもらったばかりのプレゼントで遊んだり、クリスマスの映画を家族で見たり。
とにかく今まで準備に走り回っていたのがウソのようにのんびりとした1日です。
そして午後になるとゆっくりとクリスマスの夕食の準備をし始めます。(場合によってはこれがランチの場合もあります。)
- 七面鳥のロースト(クランベリーソース、グレービー/お肉の汁で作るソースつき)
- ローストビーフ
- マッシュポテト
- ゆでた野菜
- 炒めた野菜
- アップルパイ
- クリスマスクッキー
七面鳥は丸焼きにするのであまった分は、次に日にターキーサンドイッチにしたりスープを作ったりします。
親の家や親戚の家に集まったりして、一緒にクリスマスをお祝い。
やっぱりカナダのクリスマスは恋人と一緒にロマンチックというわけではなく、家族で一緒にゆっくりお祝いする祝日ですね。
カナダのクリスマスの過ごし方まとめ
クリスマスデーは25日だけですが、12月全部がクリスマスやプレゼントの準備に追われて過ぎていきます^^
そしてクリスマスの日が終わると、26日から始まるクリスマスのボクシンデーセールに備えます。
26日にはクリスマス用品が半額以下になったりします!
次の年のクリスマスデコレーションに備えるのには絶好のチャンスかも(笑)
- カナダと日本のクリスマスの違い
- クリスマス準備で忙しい12月のイベント
- クリスマス準備のおすすめプラン
- クリスマス当日の過ごし方